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「悲願」

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 実家近くのS市を走る3桁国道(振られた桁数が少ないほど幹線道路)は、やっと、市内に点在していた買収済み用地の工事が始まった。計画からは実に40年近くも経つという。
 これだけ時間が経てば「当時とは状況も変わっているだろう」と計画そのものを見直すのは当たり前だ思っていたが、時は未曾有の不況下、バブル崩壊以降凍結されていたケイカクが一斉にバラマキに利用されているそうだ。
 土建業界など地元の人たちから見れば、まさに「悲願」という言葉がぴったりだと思うが、この計画を知っていた多くの人たちは「彼岸」に行っちゃっているのではなかろうかと皮肉の一つも言いたいくらいの話だと思う。
 わが国の行政は走り出したら止まらないのが特徴で、確かに、見直しや検討していたら「法律を作り直さなきゃなんない」から面倒なのかもしれないが、見直しや検討もしないで、過去に作ったケイカクにそのまま乗っかるという「とりあえず感」が堪らない。
 「どの計画が重要」で「どの計画が不要」かなどという難しい話は判らないが、少なくとも40年前の計画がそのまま現代に則してないのは明らかだろう。
 だいたい、膨大なお金を掛けて立派な道路ができたとしても、少子化で通る人がいなかったら「悲しすぎる話」になってしまうではないか…。